粉炭ストーブ

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先週石見へ出かけ、山本粉炭工業本社へ立ち寄り、粉炭ストーブのその後の研究について伺った。左は実験中のハウスを外から見たもので、右側は内部のストーブの設置状況である。
現在は、重油ボイラーの補助として実験中であった。
今この地区では、将来に向けて粉炭を使用する研究が盛んで、テクノ加工機株式会社で開発中のストーブを見ることが出来た。
まだ燃焼実験中で今迄に無い燃焼方法による実験がなされていた。
重油や灯油などの液体燃料は火力の調節や運転停止が容易である。
固体燃料でそのように制御する場合は微粉炭燃焼のように細かい粉にして液体と同じような方法で燃焼されている。

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しかし折角安価な方法で作られた粉炭を使用するのに、燃焼のためにコストを掛けるのは勿体無い。
そこで、粉炭が持っている特性を活かすことを研究して、自然のままに燃焼させることが試みられている。
写真のストーブは外観では同じように見えるが、夫々に工夫がなされており、あるものは早く燃焼し、あるものはゆっくりと燃焼するそうだ。

粉炭事業化推進協議会

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平成20年7月16日、第1回島根県益田地区粉炭事業化推進協議会が開かれた時の写真が届いた。
間伐材や製材所から出る木の皮や端材、竹の加工屑材などを焼いて粉炭とし,ハウスの暖房用や土の改良に使用する試みだ、この地域の活動に大きな期待がもてる。
最近彼方此方で起こっている集中豪雨やこの夏の暑さ、テレビで見る北極の氷の崩壊、ちょっと変わったのではないだろうか?
普通の周期的な気候変動なのだろうか、本当に地球温暖化が進んでいるのだろうか?
僕たちの子孫の代にはどのようになるのだろうか?
大気中の炭酸ガスを地中に返す方法として、空気中の大気から炭酸ガスだけ抜き取って、地中深く穴を掘って天然ガスなどがあるような地層の空間に送り込む計画を何かで見たことがある。

そんな大掛かりなことよりも、木が吸収してくれた炭酸ガスを炭にして、農地に鋤き混むめば、化学肥料で弱ってしまった土壌を生き返えらせることが出来るし、肥料を無駄遣いしない方法を講じることも出来て、林業や農業の振興にも役立つ、一石二鳥とはこのことである。
一つ一つの規模は小さいが、全国の中山間地で地域振興策として行えば、大きな動きとなるに違いない。
この、粉炭事業化推進協議会は、山本粉炭工業の山本社長が中心となって地域の農業や林業に従事する人達と発足した会と聞く、この地域が先進事例をつくって、各地に広がっていく未来を期待して止まない。
これらの活動は、一朝一夕で生まれたことではない。
この地域で、17年間も粉炭づくりを続け、地域の色々な行事に参加し、炭の効果を説いたり、見学会を行ったりした結果が、今やっと実ろうとしているのである。
原油とか食料とかと同じように、大気温度の上昇を阻止することが21世紀の人類の最大の課題となれば、経済は確実に炭素本位経済に移行するだろうとも云われ、投機マネーが動いて思わぬ方向へ展開するかもしれない。
しかし、我々に必要なのは自分たちの地域の生活を守ることで、泡金で世の中を動かすような世界には左右されないようにしたいものだ。

最近の粉炭製造現場への来訪者・・・・・・・・

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西いわみ農業共同組合の種地区の女性部の方々が見学に来られた。
種地区は益田市の南東部に当り、静かな山間の集落である。

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近くの小学校の3・4年生の見学会の様子。


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石央森林組合の方々の研修会風景。

アグリチャー

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アグリチャーという言葉は、日本では未だ聞くことが少ないが、外国では「日本で行なわれている木炭を土壌に入れる」ことを、地球温暖化の対策として有効な方法であると考え、「アグリチャー」という言葉が生まれたそうだ。 10年近く前にオーストラリアから入ってきた言葉で、「パーマカルチャー」がある。 これは、パーマネント(永久の)、アグリカルチャー(農業)の合体語で、カルチャー(文化)という意味も含まれていて、無農薬・有機農業を基本とした持続可能なサイクルを考えた地域づくりを表す言葉である。 今度の「アグリチャー」は、アグリカルチャー(農業)とチャーコール(炭)の合体語だと思う。 木炭の場合は、石油系燃料と違って、燃やしても「カーボンニュートラル」といって、地球温暖化の原因である二酸化炭素が増えないと解釈されている。 それは、木が成長するときに吸収した二酸化炭素を燃えることによって吐き出すだけで、プラス+マイナス=ゼロという考えである。 現在、日本国内でもてはやされ、大々的に検討されているバイオエタノール燃料も同様にゼロの世界である。 決して、炭素を固定するものではない。 その点、この木炭を土壌に入れることは、炭素を土に埋めて固定し、木が成長過程で吸収した空気中の二酸化炭素を大気中に戻さない。 これは、空気中の二酸化炭素を削減する上で最も効果的な方法である。 それも、単に炭素を固定するだけでなく、土壌改良剤として土の保水力を高め、酸化した土を中和する働きをし、余分な肥料の格納庫となって少しずつ吐き出して肥料を長持ちさせ、微生物の住処となって土壌を生き返らせるなど、多くの効能がある。 炭づくりに携わっている者としては、アグリチャー(農業用炭=土壌改良炭)の利用について、外国で話題となるよりも、もっと日本において意識されるようになって欲しい。 アグリチャーを利用している方々は、「我々は、地球温暖化の防止に寄与しているのだ」と胸を張って語って欲しい。 そして、日本の食料自給率を高め、子々孫々が安心して安全に暮せる環境づくりをしたいものだ。 (アグリチャーのことは、こちらの「益田森林・林業普及情報」にも掲載されています。)

竹炭パウダーを練り込んだ「山仙 炭うどん」

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チョット昔の話で恐縮だが、2007,11,15 のログノートに、「竹炭パウダーを練り込んだ健康食品「山仙 炭うどん」の記事が掲載されていた。

粉炭製造技術・販売、用途開発等を手掛ける(有)山本粉炭工業(益田市美都町板井川678、山本明男社長)は、このたび「山仙 炭うどん」を発売。
食品用として厳格に製造された竹炭パウダーを、うどん原料に添加したもので、一般の乾麺に比べて炭ミネラル分を多く含んでいる。
体内で有害ガスを吸着させ、整腸作用や排便作用も期待できる。
一袋に150g入り二人分で380円。茹で上がりに流水で十分揉み洗いすることが味の決め手。

竹炭入り「もみじ饅頭」

竹炭入り「もみじ饅頭」
もみじ饅頭で有名な「やまだ屋」から、竹炭入りもみじ饅頭が1月1日に発売され評判を呼んだ。
これは、もみじ饅頭の生地に竹炭を混ぜ、「黒もみじ」として開発されたもので、色以外は普通のものと同じで小麦粉に1%の竹炭を混ぜたもの。
このもみじ饅頭に使用された竹炭は、もちろん弊社の「炭パウダー」で、竹炭はうどんやパンに入れるなど健康食材として注目を集めており、整腸作用などが期待できる。
やまだ屋では、「こしあん」や「つぶあん」のもみじ饅頭をはじめ、クリームもみじ、チョコもみじ、抹茶もみじと多種のもみじ饅頭を製造しており、これらに劣らぬ「黒もみじ」の人気が期待される。

粉炭給与試験成績

粉炭給与試験は、牛舎内の糞尿及び堆肥の臭いの軽減と整腸作用による飼育牛の増体成績の向上を目的に、島根県中山間地域研究センターにおいて、有限会社山本粉炭工業の粉炭を使用して粉炭の飼料添加試験が行なわれた。
粉炭給与試験牛は、平成11年生まれの和牛繁殖牛の老廃肥育牛2頭で、一頭を粉炭給与試験牛、他の一頭を対照牛とし、それぞれ単房で飼育された。
給与飼料は、肥育後期用配合飼料を10kg/頭・日(朝・夕2回給与)とイタリアン乾草 2kg/頭・日が給与され、その時の粉炭の給与量は飼料給与時に配合飼料の0.5%であった。右の写真は、粉炭給与試験牛となった「まいくろなみ号」である。

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粉炭給与試験成績

1)糞の性状
粉炭給与試験牛、対照牛ともに試験期間中には下痢便を認めなかった。しかし、対照牛では軟便を試験期間中に4回認めたが、粉炭給与試験牛では軟便を認めなかった。なお、対照牛の軟便は全てが一日限りのものであった。
2)敷料及び牛房の臭い
軟便や下痢便がほとんどなかったため、また敷料が「竹パウダー」であったため牛房において悪臭は感じられなかった。特に試験期間中に正常な糞であった粉炭給与試験牛の敷料では悪臭は殆ど感じられなかった。
3)増体試験
給与試験期間(180日)の増体重は、粉炭給与牛が182kg、対照牛が144kgであり、期間中のDG(一日当り増体重)が1.01kgと0.80kgとなり、粉炭給与牛が上回った。

考察

本試験は、島根県中山間地研究センターで行なわれたもので、次のように考察されました。
今回の給与試験は試験区一頭、対照区一頭であるため、成績から個体要因の影響を無視出来ないが、同一牛舎で飼養している繁殖牛及び肥育牛での下痢や軟便の発生頻度、また敷料の臭いの状況と比較すると粉炭の消臭効果はかなり期待できると考えられる。
整腸効果についても軟便を認めなかったこと及び期間中のDGが対照牛の0.80kgに比較して0.20kgも上回ったことから期待できると思われる。